英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第55回 今年のノーベル医学生理学賞について(2010年12月)

今年のノーベル医学生理学賞は英ケンブリッジ大名誉教授のロバート・エドワーズ博士(85)に授与されました。エドワーズ博士は、1978年に世界初の体外受精児の誕生に成功しました。ルイーズブラウンさんも今や32歳となり、すでにお子さんもいらっしゃるそうです。この技術の普及により、世界中ですでに400万人近くの赤ちゃんが誕生し、国内でも年間約2万人が生まれ、累計では約20万人以上にのぼるとみられています。およそ、50人に一人の赤ちゃんがこの技術によって出産されており、いまや不妊治療において欠く事のできない技術となっています。1978年当時は、神の領域をおかす技術としてマスコミから批判をあび、エドワーズ博士は経済的にも苦労されたそうです。今回のノーベル賞の受賞は、体外受精治療を不妊治療の一つとして正当に位置づけるものであり、今後は我が国でも、体外受精治療の保険適応などの動きにつながることを期待します。

院長 塩谷雅英

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