英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

カウンセラー・ナースコラム

はなぶさコラムス

遺伝的要因から不妊のカウンセリングを行う遺伝カウンセラー、心の専門家である心理カウンセラーからお届けするコラムです。 遺伝カウンセリング、心理カウンセリングの予定はこちらからご覧頂けます。

遺伝:「パパナビ その6」(2010年2月)

☆妊娠28~31週(8ヶ月)
胎児は身長40~43cm、体重1.5kgほどになっていきます。この頃は、妊娠高血圧症候群* にも注意を払う時期です。これは、元々血圧が高くない方であっても妊娠をきっかけに高血圧となり、尿中にたんぱくが出たり、手足がむくむという症状がでてくるものです。原因はまだはっきりわかっていませんが胎児や胎盤に対するなんらかの免疫反応と考えられているようです。月に1回だった定期健診も28週目からは月に2回になりますので、手足のむくみやしびれが翌朝になってもとれなかったり、目がチカチカするというような症状が現れたら、医師に相談されるとよいと思います。また、それほど多くはないようですが、「restles legs 症候群」という症状のある方もいらっしゃいます。「むずむず脚症候群」とも言われていますが、夕方や夜にこむらがえりがおこったり、落ち着かなくてじっとしていられなくなったりします。そのため眠れなくなる方もいらっしゃるようです。
 31週頃には、胎児は、“明るい、暗い”がわかるようになります。妊婦はお乳が出始めるかもしれません。このときお乳がでても、分娩後赤ちゃんに最初に飲ませてあげる大切なミルク、いわゆる“初乳”はでます。

☆妊娠32~35週(9ヶ月)
 胎児は身長46~48cm、体重2~2.5kg、新生児と変わらないほどに大きくなります。大きくなった子宮が妊婦の胃を圧迫するので食事が一度にたくさんとれなくなり、食事の量を少なくして回数を増やすなど工夫が必要かもしれません。また心臓も圧迫されますので、運動すると動悸がしたりします。
 お仕事を続けてこられた方も、そろそろ産前休暇を取られる時期でしょう。胎児がここまで成長していれば仮に早産になっても助かる可能性は高いと思われますが、ご主人は緊急の呼び出しがある場合に備えて常に連絡がつくように、今まで以上に配慮が必要です。

参考文献:PaPa Navigation Book ㈱赤ちゃんとママ社
     受精卵からヒトになるまで 原著第4版 医師薬出版㈱
     BBC NEWS: Pregnancy timeline (2009/9/2)
     産婦人科診療ガイドライン2008

遺伝カウンセラー 松田圭子

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