不妊治療の知識

11月のおはな

妊娠成立の仕組み

妊娠成立の全体の流れ

妊娠が成立するためにはまず、卵子が卵巣から飛び出します。(図①排卵)
この卵子を卵管がその先端で吸い込みます。(図②卵捕獲(ピックアップ))
卵管の中に取り込まれた卵子は、卵管の中を、子宮の方に向かって運搬され、やがて卵管膨大部に達します。一方膣の中にタイミングよく射精された精子は、その一部が子宮を泳ぎ上がって、やはり卵管膨大部に達します。(図③射精~精子の旅)
こうして、卵管膨大部で卵子と精子が巡り会い、やがて両者が結合します。(図④受精)
こうしてできた受精卵は、卵管の中を子宮のほうに向かって運搬されつつ、分裂・増殖していきます。(図⑤受精卵の分裂と移動)
やがて受精卵は子宮腔に入り、子宮内膜に接着した後、子宮内膜の中に潜り込みます。(図⑥着床(妊娠の成立))
このように、妊娠が成立するためには、①排卵 ②卵捕獲 ③精子の旅 ④受精 ⑤受精卵の分裂と移動 ⑥着床、といった一連の現象がとどこおりなく進行する必要があります。

原因不明の不妊も…

言いかえれば不妊症とは、下記図の一連の現象のどこかに障害が起こっているために妊娠が起こらない状態と考えられます。現代の科学は妊娠成立の仕組みの全てを解明しているわけではありません。これは、不妊症にも原因不明のものがあることを意味しています。
約10%の患者さんは、原因を調べても特に異常がないのに、なかなか妊娠に至らない原因不明不妊と診断されています。
しかし、生殖医学の進歩とともに、原因不明の不妊症は減少しつつあります。


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