英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

漢方・ヨガ・アロマの部屋

はなぶさコラムス

不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら

第31回 陽気を運ぶ精油 ローズマリー(2007年9月)

ロ‐ズマリ‐は爽やかな香気で料理の風味付けに使われるハ‐ブですね(お塩やお酢、はちみつ、ワインにその小枝を1~2日入れると風味が移り楽しめます)。眩しい太陽を浴び、雨の日には特に素晴らしく清々しい香りを放つロ‐ズマリ‐の茂み。森林浴の様に、刺激的でス―と染み透る香りは深い呼吸を促して くれます。私はその香りを嗅ぐと、地中海の太陽と潮風、陽気な人たちが心に浮かんできます。そして荷物を下ろした様に全身が軽くなり、フレッシュなエネル ギ‐が湧いてくるのです。

皆様、暑さに負けずお元気にされていますか?冷房で体調を崩すなど夏の疲労をためていませんか?大切な「今」という時を、美しく健やかに過ごしたいですね。きっと太陽のハ‐ブ「ロ‐ズマリ‐」がそのお手伝いをしてくれるでしょう。

「ロ‐ズマリ‐」は、地中海沿岸に自生して水滴のような花を咲かせます。その姿から、呼び名はラテン語の「ロスマリヌス(海の雫・海のバラ)」に由来し ます。英語で「聖母マリアのバラ」を意味し、中世には伝染病からたくさんの命を守り、聖母と結びついて高い価値を置かれてきました。ロ‐ズマリ‐は繁殖力 が強く、針状の葉の茂みはよく成長し秋から春には薄紫の小さな花をたくさん咲かせます。

記憶・永遠の愛・不死のシンボルとされたロ‐ズマリ‐。古代から、幸運と愛を祈る儀式や祭り、誓いの場に用意され、清めの香、花嫁の花冠、媚薬としても 愛用されました。アラビアの医師は記憶喪失や言語障害などの治療に用いたと書き記しています。

ロ‐ズマリ‐は「若返りのハ‐ブ」として魅力的なエピソードがあります。未亡人で長年国を治めていたハンガリ‐の女王エリザベ‐ト1世は60歳を過ぎ、寂 しさや高齢で衰えていく容貌と、関節の痛みに悩んでいました。そんな女王を思い、修道院からロ‐ズマリ‐の香水(ハンガリ‐ウォ‐タ‐)が献上されまし た。その香りをとても気に入り毎日の入浴や化粧水に用いると、足腰の痛みは癒え美しい肌と若々しい姿をとり戻し、さらに70歳を過ぎて若いポ―ランド王か ら求婚されたのです。香水に癒されて自らの生きる明るい気持ちが復活したことが、健康と美をとり戻すことに繋がったのでしょう。きっと女王の素敵な笑顔が 王の心を和ませたに違いありません。

精油はこのハ‐ブの葉と花から抽出され、ハ‐ブよりも強く香ります。活力のある香りはスピリットを温め、疲れた心身をリフレッシュ。脳を健康に導きます。血行やリンパの流れを促し新陳代謝と免疫力をアップ。頭痛、肩こり、倦怠感、便秘、冷え、むくみ、月経痛、頭皮や肌のトラブルにも嬉しい精油です。気 力体力の落ち込みや冷えには、ラベンダ‐とアロマ風呂でゆったりと「私」をいたわりましょう。物忘れが気になる時、集中力や記憶力を高めたい時にはオレン ジやレモン、ぺパ‐ミントと混ぜてすっきりとしたル‐ムスプレ‐がおすすめです。ご質問はナチュラルフロ‐ラまでお気軽にお問い合わせくださいね。
          

AHCP認定プロフェッショナルアロマセラピスト 
小泉 和代

 

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