英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

漢方・ヨガ・アロマの部屋

はなぶさコラムス

不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら

第3回 ティートリーについて(2004年10月) 

外来にサンプルでおいていますティートリーは昔から注目されていたアロマの一種です。
キャプテンクックの航海日誌にはじめて登場しお茶として試して感心したとの記載があるようです。ティートリーはオーストラリア、ニューサウスウエールズ州 の北東海岸地域に世界でただ一箇所にしか自生してません。医薬として使用するのは葉の部分で、治癒効果のあるオイルの原料となります。フトモモ科の仲間は 50種類にもなりますが研究者が最も関心を集めたのがこのティートリーです。

ティートリーには強い医薬品のにおいがありますので好き嫌いはあるかもしれません。この精油には抗菌、抗真菌作用、パワフルな免疫機構抑制の各特性をはじめ多くの作用があります。

ラベンダー同様、ティートリーも直接肌につけられる精油です。火傷でも、膿んでしまった火傷にはティートリーの方に効果があります。もともとオーストラリ ア、シドニーの外科医が手術時の傷の消毒に使用し、1930年には医学雑誌にも報告されています。この精油により阻止されうる細菌は多くの種類がありま す。カタル球菌、大腸菌、大便レンサ球菌、バクテロイデスフラジリス、カンジダアルビカンス、膣トリコモナス菌など婦人科診療に深く関わる細菌類に効果が あります。日本のあるテレビ番組ではティートリーが珍しく紹介されました。この番組のアナウンサーが言うには、毎日喉を酷使するため、喉の調子が悪かった そうですが、少しのティートリーでうがいをしたら、殺菌効果は強いのですっきりし気にならなくなったとようです。昔から、オーストラリアでは木の葉で入れたお茶を飲むという伝統があるようです。ずいぶん安心な精油ですが、ごくごくまれにアレルーギー反応を起こされることがありますので経口摂取は皮膚に使用 して問題ないときにためしてくださいね。

また、ティートリーオイルを用いて毎日足をマッサージすると、足の白癬、足の炎症、臭汗症(ひどい悪臭のする足)の治療になります。足のにおいが気になる 方にもお勧めできます。当院外来では、日和見性の微生物感染としての膣の病原体(膣トリコモナスやカンジダ症)の病気を何度も繰り返される方に免疫力アッ プのためにお勧めしています。

 

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