英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第34回 体に優しい不妊治療(2008年9月)

不妊症でお悩みのみなさん、体外受精は注射が痛そう、仕事をしながらできるの?多胎は?とご心配されていませんか。

「体に優しい体外受精」をご存じですか。排卵誘発剤の注射をできるだけ使わず、体が自然に育む1個の卵子を利用して治療する方法です。排卵誘発剤を使用して一度に沢山の卵子を育てて行う従来の体外受精と比較して、通院回数も減り、痛い注射も不要、お薬代も少なくなるメリットがあります。卵巣が腫れる OHSSを起こす心配もありませんし、多胎の心配もとても少なくなります。

欠点は、従来の体外受精と比べると1回当たりの妊娠率が低くなることです。「体に優しい体外受精」を3回受けますと、従来の体外受精と同じくらいの妊娠率になります。ただ、「体に優しい体外受精」はマイペースで、毎月繰り返して受けることができるというメリットがあります。

当院では従来の体外受精のみならず、排卵誘発剤を全く使用しない「完全自然の体外受精」から排卵誘発剤を少しだけ使用する「体に優しい体外受精」までみなさんのニーズにあった幅広い治療方法をご提案しています。

院長 塩谷 雅英

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