英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第48回 子宮頚がんはワクチンで予防できる時代に!(2010年5月)

子宮頚がんを予防するワクチンが使えるようになりました。子宮がんには、子宮の奥にできる子宮体がんと入口にできる子宮頚がんの2種類があります。後者の子宮頚がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)であることがわかっており、このHPVに対するワクチンが開発されたのです。このワクチン接種で7割近い子宮頚がんを予防できるとされています。100%の予防効果ではない理由は、子宮頚がんを引き起こすHPVが何種類もあるため、今のところワクチンは全てのHPVに有効では無いためです。とはいえ、画期的な子宮頚がん予防ワクチン、保険は使えませんが、皆さんにお勧めしたいワクチンです。妊娠・胎児への影響はまだよくわかっていないため、妊娠中や不妊治療中のワクチン接種は控えることになっています。これから妊娠出産を考えている皆さんは、妊娠を考える前に、計画的に早めに受けておくとよいですね。

院長 塩谷雅英

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