英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第67回 卵子について(2012年4月)

今回はとても大切な卵子のお話をしたいと思います。女性は、およそ200万個の卵子を持って生まれてきます。この卵子は女性の生涯を通じて減り続け、増える事はありません。思春期の頃にはすでに30万個位に減っています。排卵することもなく、失われていくのです。37歳になると3万個くらいになります。50歳を過ぎて残りの卵子が1000個以下になると、もはや排卵することはなく、閉経を迎えます。ちなみに日本人女性の平均閉経年齢は51歳です。言うまでもありませんが、卵子は、これから赤ちゃんが欲しいとお考えの皆さんにとっては特に大切なものです。喫煙は卵子を痛めつけることがありますので、禁煙をお勧めします。すでにお気づきかと思いますが、卵子は女性とともに年齢を重ねます。30歳の女性の卵子は30歳、37歳の女性の卵子は37歳です。女性の平均寿命は80歳を越えて久しいのですが、卵子の寿命は45歳くらいです。特に卵子の年齢が37歳を越えると、卵子の老化が顕著となり、だんだん妊娠しにくくなります。排卵誘発剤を使うと卵子が早く無くなってしまうかも、と心配される方もいらっしゃいますが、排卵誘発剤は排卵せず消えて行く運命にある卵子を排卵に導くものですから、これは間違いです。これから妊娠、出産をお考えの皆さんは特に卵子を大切にして頂きたいと思います。

執筆:院長 塩谷 雅英

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