英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第70回 受精卵の凍結保存技術について(2012年7月)

体外受精では、受精卵が複数個できることが多くあります。子宮に移植する受精卵は1個ですので、いくつかの受精卵が余ることになります。そこで、この余った受精卵を保管できないかと開発されたのが凍結保存技術です。妊娠できなかった時に、この凍結しておいた受精卵を融解して移植することでチャンスが広がります。受精卵の凍結保存にはもうひとつメリットがあります。たとえば、37歳の時に体外受精で妊娠された方が、42歳になって2人目を欲しいとお考えになったとします。女性の年齢とともに、体外受精での妊娠率は低下し、染色体異常や流産のリスクが高まりますので、37歳の時の受精卵があれば、この受精卵で妊娠できるチャンスがあります。このように、凍結保存技術にはメリットが沢山あります。凍結保存することで、生まれてくる赤ちゃんに悪影響があるのでは?とご心配される方もありますが、すでに多くの赤ちゃんが凍結受精卵から出産されている現在、そのようなご心配は無いことがわかっています。
 

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