英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第71回 卵巣年齢について(2012年9月)

最近、不妊治療に携わる産婦人科医は、女性の「卵巣年齢」に注目しています。若い方でも卵巣年齢は進んでいたり、またはその反対の方もあるからです。卵巣年齢が38歳以上になりますと妊娠する力は急に低下することになります。したがって、卵巣年齢に応じて治療方針やお薬の内容が変わることになります。

では卵巣年齢はどのようにして測るのでしょうか?近年、血液中の抗ミュラー管ホルモン(AMH)を測ることで卵巣年齢を知ることができるようになりました。検査は採血だけで簡単です。とても大切な検査ですので、不妊でお悩みの方はぜひ調べていただきたいと思います。このAMHは卵巣の中にある未熟な卵胞から分泌されています。卵巣の中に、この未熟な卵胞が沢山あるとAMHが高く、卵胞が残り少なくなるとAMHが低くなります。これから赤ちゃんを望んでいる方は、一度AMHを調べてご自身の卵巣年齢を知っておくと良いと思います。そして卵巣年齢が実際の年齢よりも進んでいる場合には、早めの妊娠・出産を考えた方が良いでしょう。

執筆:院長 塩谷 雅英 

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