英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

胚培養スタッフより

はなぶさコラムス

当院胚培養スタッフからお届けするコラムです。一般の治療ではなかなか見えにくい部分をお届けしています。

当院における精子、卵子、受精卵取り違い防止対策について

当院では、患者様からお預かりした大切な精子、卵子、受精卵の取り違いを100%防止するシステムの構築をおこなっております。

その基盤となっておりますのが下記の認定審査となります。
1. ISO(国際標準化機構)
2. JISART(日本生殖補助医療標準化機関)

ISOでは、次の①~⑥の項目を中心にシステムの構築を行って参りました。
①  品質マネジメントシステムの構築
→当院の患者様の満足度向上を実現するための品質マニュアルの作製
② 品質マネジメントシステムの文書化
→各種マニュアル(業務手順・内部監査・是正処置等)の整備
③ 資源の運用管理
→人的資源として、新人教育等の計画書の作成
④ 経営者の責任
→当院の品質方針、各部署での品質目標の設定
⑤ 医療サービスの実現
→患者様に提供する医療サービスの全てにおいて業務フロー図等を作成
⑥ 監視及び測定
→患者様が当院の医療サービスに満足しているか、患者アンケート等を実施

JISARTでは、次の①~③の項目を中心にシステムの構築を行って参りました。
① インキュベーター(培養器)への遠隔監視アラームシステムの設置
→インキュベーターに異常が発生した場合には院長、培養室リーダー・サブリーダーに緊急メールが届く
② インキュベーターへの緊急用バックアップ電源の設置
→停電時においても、インキュベーターの動作に支障をきたす事がなくなった
③ 各種記録用紙について
→各種記録用紙にダブルチェック実施者のサインを明確に残す事にした

当院では、上記のISO、及びJISARTの認定審査をクリアーしております。
認定審査中で院内全体及び、精子、卵子、受精卵を操作する培養室での取り違い防止システムの構築を行って参りました。

培養室での具体的な取り違い防止対策は、以下のようにおこなっております。
1.培養室の組織化及びラボスタッフの業務分担を明確にする
2.情報を共有する(院内LAN連絡システム)
3.作業に際しては声に出し確認を行う(シングルチェック)
4.各作業ステップごとにダブルチェック体制を敷く

【精液調整時における患者取り違い防止対策方法】

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精液容器の名前・IDを声に出し、指差し確認を行いながら二人一組でダブルチェックを行っています。また声に出す事で、周囲のラボスタッフにも、現在の状況を周知する事でミスの予防をしています。

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精液調整時に使用しております記入用紙に、必ずダブルチェックをした培養士の氏名を記載し、ダブルチェックを強化しております。

【卵子・受精卵の培養用Dishの準備の様子】
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当院では、採卵された卵子及び受精卵を培養する培養Dishの準備を行う際に、
培養Dishの蓋とDishの底面に患者様の氏名と診察券番号を記載しております。
記載された患者様の氏名及び診察券番号は、記入した培養士以外の者が間違いがないか確認を行い、チェックした後に次の準備に進めるようにしております。
また、必ず一人で準備せず二人体制で準備を行う事によりダブルチェックをし、取り違い防止を行っております。

【受精卵の観察を行っている様子】
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受精卵の観察は、ダブルチェックで、確認しながらインキュベーターから培養Dishを取り出し観察を行います。その際には、声に出しながらダブルチェックにて患者様の氏名と診察券番号の確認を行います。

【受精卵の凍結保存の様子】
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当院では、移植個数を原則1個としております。採卵後複数個の受精卵ができた際に移植を行わなかった受精卵は、凍結保存することが可能となります。また、受精卵を移植せず得られた受精卵を全て凍結保存し、別の周期に移植する方法もあります。写真は、受精卵を凍結保存している様子となりますが、必ず二人体制で確認を行いながら凍結を行っております。

培養部門リーダー 橋本 洋美

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