研究開発・学会発表

10月のおはな

第12回 日本生殖内分泌学会

学会名

第12回 日本生殖内分泌学会

日・場所

平成19年10月19日 東京大学 弥生講堂

タイトル

ラット精巣虚血再灌流モデルにおけるvascular endothelial growth factor (VEGF)、Nitric oxide synthase (NOS) 調節機構の解明

発表者名

橋本 洋美*, **、石川 智基*、山口 耕平*、近藤 有*、原口 貴裕*、阪本 祐一*、 塩谷 雅英**、藤澤 正人* 
神戸大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学分野* 
英(はなぶさ)ウィメンズクリニック**

【発表の概要】

【目的】精巣捻転は、精巣に虚血状態をもたらすだけではなく、解除後にも精子形成障害が起こることがある。精巣内においても血管因子は虚血再灌流の過程の中でさまざまな調節を受けていることが予想される。今回、精巣虚血再灌流後の血管因子調節機構の解明のため、ラット精巣捻転モデルにおける経時的変化について検討を行った。

【対象と方法】8 週齢SDラットに精巣捻転モデルを作成、1時間後に捻転解除を行い、その後(0-120時間)に精巣摘除し、タンパク質、mRNAを抽出した。 Western blot法にてVEGF, nitric oxide synthase (iNOS, eNOS)について、RT-PCR法およびリアルタイムRT-PCR法にてVEGF, VEGF-receptors (VEGF-R)mRNAについて経時的変化を測定した。

【結果】VEGF, VEGF-R1mRNAは虚血再灌流後3時間以内に有意な増加を認めた。iNOS、eNOS発現は虚血再灌流後それぞれ12時間以内、24時間以内に有意な増加を認めた。

【考察】近年VEGF投与により虚血後の造精機能障害を抑制したという報告から鑑みて、虚血再灌流後増加したVEGFは造精機能に防御的に働くことが示唆された。さらにVEGF-R1やiNOS, eNOSが造精機能障害を亢進させるのか、抑制するのかをさらに解明することにより新たな治療法開発につながることが期待される。