研究開発・学会発表

2月のおはな

日本受精着床学会雑誌

学会名

日本受精着床学会雑誌

日・場所

24巻 第1号 2007年

タイトル

ホルモン調節周期での凍結融解胚移植における血中E2値,P値の妊娠率への影響

発表者名

泉 陽子、後藤 栄、橋本 洋美、吉村 由香理、笠原 優子、江口 素子、小森 江利子、田中 里美、藤澤 弘子、古橋 孝祐、水田 真平、渡部 純江、松永 雅美、姫野 清子、棚田 省三、苔口 昭次、塩谷 雅英

【要旨】

ホルモン調節(HRT)周期による凍結融解胚移植において、月経周期23日目の血中エストラジオール(E2)値およびプロゲステロン(P)値と妊娠率との相関を検討した。2005年4月から2006年3月にHRT周期での凍結融解胚移植を行った267周期を検討対象とした。HRTは、月経周期2日目からエストラジオール貼付剤の貼布を開始、以後漸増し、周期15日目からプロゲステロン膣座薬(400mg/日)を、周期16日目から酢酸クロルマジノン錠 12mg/日を併用した。プロゲステロン膣座薬使用開始日をday0とし、day8の血中P値が低い一部の周期にはプロゲステロン(50mg)筋肉注射を併用した。Day8での血中E2値と妊娠率には相関がなかった。Day8の血中P値が9ng/ml以上であった周期での妊娠率は57.6%(34/59) であり、9ng/ml未満の妊娠率37.2% (55/148)と比較して有意に高くなった。流産率は血中P値が上昇すると低下する傾向がみられたが有意差はなかった。また、Day8の血中P値が 5ng/ml未満の周期において、プロゲステロン筋注を併用した周期の妊娠率42.9%(12/28)が筋注無しの周期の妊娠率28.3%(17/60) より高くなる傾向がみられた。本研究により、day8での血中P値は9ng/ml以上が妊娠率向上のために適切であることが示唆された。