研究開発・学会発表

2月のおはな

第57回日本生殖医学会学術講演会・総会

学会名

第57回日本生殖医学会学術講演会・総会

日・場所

平成24年11月8日(木)、9日(金) 長崎ブリックホール

タイトル

採卵後2日目の分割期胚における形態学的評価と妊娠成績について

発表者名

辻 優大・緒方洋美・田中里美・古橋孝祐・十倉陽子・山田聡・緒方誠司・
水澤友利・
松本由紀子・岡本恵理・苔口昭次・塩谷雅英

【発表の概要】

 

【目的】

分割期胚における胚の選択には、形態学的評価に基づくVeeck分類が頻用されているが、妊娠率との関係についての報告は少ない。そこで今回我々は、採卵後2日目(Day2)胚の凍結融解胚移植において、Veeck分類と更に細胞数を加味した評価が妊娠成績に及ぼす影響について検討した。
 

【方法】

2006年1月~2010年12月にDay2胚での凍結融解単胚移植を行なった1125周期を対象とした。Grade(G)はVeeck分類に従い、細胞数は≦3cell、4-6cell、7cell≦の3群に分け比較検討を行なった。
【結果】各G間の平均年齢に有意差は認めなかった。G1~G4の妊娠率は、≦3cellで9.1%(1/11)、9.5%(2/21)、0%(0/25)、0%(0/7)、4-6cellで30.0%(54/180)、20.4%(91/447)、11.3%(35/310)、6.3%(7/44)、7cell≦で37.5%(6/16)、27.1%(13/48)、15.9%(7/44)、0%(0/0)となった。いずれの群もGが良好な順に妊娠率が高くなる傾向を認めた。また、同一のG間では細胞数が多い順に妊娠率が高くなる傾向を認めた。流産率は、≦3cell で0%(0/1)、50%(1/2)、0%(0/0)、0%(0/0)、4-6cellで 27.8%(15/54)、25.3%(23/91)、37.1%(13/35)、0%(0/1)、7cell≦で16.7%(1/6)、15.4%(2/13)、14.3%(1/7)、0%(0/0)となりGに関わらず細胞数が多い順に流産率は低くなる傾向を認めた。
 

【結論】

Day2胚の凍結融解単胚移植においてVeeck分類のGが良好で且つ細胞数が多い順に妊娠率は高率となった。Veeck分類は妊娠成績の指標となるが、細胞数を加味することでよりよい指標となる事が示唆された。