研究開発・学会発表

10月のおはな

第15回 日本不妊カウンセリング学会学術集会

学会名

第15回 日本不妊カウンセリング学会学術集会

日・場所

平成28年6月3日(金) ニッショ-ホ-ル(東京都)

タイトル

基礎体温表に対する不妊症患者の実態・意識調査

発表者名

赤松里美、緒方誠司、犬伏美喜、山本健児、塩谷雅英
英ウィメンズクリニック

【目的】
基礎体温計測は、低コストで簡便に排卵日や月経日を予測・推定することのできる方法であり、不妊症治療において一般的に行われている。不妊カウンセリング においては、基礎体温の計測値そのもののみならず、その計測、記載に対する患者の意識・態度も、カウンセリング上の重要な患者情報の一つと考えられる。今 回我々は、当院における不妊症患者を対象として、基礎体温表の使用の実態や、基礎体温表に対する意識を把握するためにアンケート調査を行い、結果を解析し た。

【方法】
2016/1/25~2016/1/29に当院を外来受診した不妊症患者を対象とした。外来にて医師よりアンケート用紙を配布し、回答方法は、用紙に直接 記入して提出する、あるいは用紙に印刷してあるQRコードの読み取りを介してWeb経由で回答する、のどちらかとした。回答は匿名とした。

【結果】
アンケートの配布数は計585人、回答数は312人、回収率は53.3%であった。回答者の背景は、平均年齢が37.2歳、平均不妊期間は2年4カ月で あった。基礎体温を「必ず測る」、「ほぼ測る」と答えた回答者は合わせて64%、測定後に「必ず記載」、「ほぼ記載」している回答者は合わせて77%で あった。回答者全体の64%が基礎体温測定および記載を「簡単」、あるいは「やや簡単」であると考えており、69%が,自分によって「大変よい」、あるい は「よい」ことであると考えていた。基礎体温表に求めるものは、「記入のしやすさ」、「持ち運びやすさ」、「付帯する情報」、「耐久性」、「表紙のデザイ ン性」、「記入部分のデザイン性」の順に多かった。

【考察】
基礎体温表測定・記載については、「簡単」で「よい」ことであると、ポジティブなイメージを持っていると思われる回答者が過半数を占めていた。基礎体温表に求めるものについては、デザイン性よりも実用性を重視する傾向にあると考えられた。