英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第29回 日本受精着床学会学術講演会

  • 生殖医療における診療情報の電子化の一例 -当院における電子カルテシステムとデータベース管理システムを併用したシステムの導入について-
  • 平成23年9月9日 京王プラザホテル(東京都新宿区)
  • 第29回 日本受精着床学会学術講演会
  • 緒方誠司1、片岡信彦1、水澤友利1、松本由紀子1、岡本恵理1、山田聡1、苔口昭次1、野田洋一1,2、塩谷雅英1


    1.英ウィメンズクリニック 2.医療法人東和会 女性骨盤外科

【目的】
診療情報の電子化をすすめるために、当院では2011年1月より、岡山二人クリニックよりひな形をいただき、従来の紙カルテを使用した診療から、電子カルテシステム(システムロード社:RACCO)とデータベース管理システム(ファイルメーカー社:ファイルメーカー)を併用する診療に移行した。今回我々は、このシステムの特徴および、当院での実際の運用方法について報告する。

【方法と結果】
今回、当院では、電子カルテシステムには、①処方オーダー、検査オーダーリング②医事会計、レセコンとの連携③各種検査結果全体の記録保存④一般診療の記録⑤受付管理、部門間の患者移動の管理、などの役割をもたせ、ファイルメーカーには、①各種基礎検査の結果の記録保存と治療方針の記載②ART関連診療(採卵、移植、培養情報)の指示と記録③各種データの解析と管理、などの役割をもたせた。両者間の情報共有、情報移動に関しては、データベース管理言語であるSQLを介したインターフェースを作成、Windowsのコピーアンドペースト機能の活用と合わせて、ボタンなどの簡単なインターフェースで情報共有、情報移動ができるようにした。電子カルテよりも、ファイルメーカーは操作(特にユーザーインターフェースの操作)が容易である点が特徴であり、当院でも、導入以降に実際の診療業務と並行して、常に診療に沿った内容へ独自でシステムを変更、改良し続けている。

【まとめ】
今回、電子カルテおよびデータベース管理システムの並行導入により、生殖医療に必要な診療情報の電子化を柔軟かつ円滑に行え、紙カルテにおける診療よりも、診療の効率化、部門内や部門間の情報の共有化、臨床研究へのデータの有効活用などを一層進めることができた。これにより、最終的には不妊症患者に対するより質の高い医療の提供に貢献することができると考えている。

 

 

 

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