英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第44回 関西アンドロロジーカンファレンス

  • 当院における人工授精時の患者取り違え防止リスクマネジメント
  • 平成24年3月3日(土) ハービスPLAZA 5F 会議室
  • 第44回 関西アンドロロジーカンファレンス
  • 古橋孝祐、片岡信彦、橋本洋美、緒方誠司、山田聡、松本由紀子、

    水澤友利、
    岡本恵理、苔口昭次、塩谷雅英、野田洋一


    英ウィメンズクリニック

 

【発表の概要】

【はじめに】
近年、International Organization for Standardization (ISO)を医療分野に導入しMRMを構築している施設が増加している。当院は2006年8月にISO9001:2000を取得し、医療過誤・医療事故防止マニュアルを作成しmedical risk management (MRM)を構築してきた。当院は年間に人工授精(AIH)を約3500周期、生殖補助医療を約3500周期施行し、接合子を扱う培養士は23名いる大規模不妊治療専門施設である。本発表では当院のAIHにおける患者取り違え防止に対するMRMを中心に発表する。

【患者取り違え防止対策としてのMRMの方法】
当院におけるAIHの方法はISOに準じてマニュアル化されている。AIHにおいて患者取り違えが起こりうるのは、①精液検体の受け取り時、②精液調整時、③精液注入時の3点が挙げられる。これら3点における患者取り違え防止対策として①精液検体受け取り時は医療スタッフと患者が氏名・IDのダブルチェックを実施 ②精液調整時は調整担当スタッフが調整前、調整後、調整精子の受け渡し時の3回の氏名・IDのダブルチェックを実施 ③精液注入時、内診台で患者確認のために患者自身に氏名と生年月日を言ってもらい、調整後の精液容器に記載している氏名とIDを確認してもらう。以上のMRMに従って患者取り違えを防止しているが、見直しが必要になった際は報告書を作成しマニュアル改訂及びスタッフへの周知を徹底している。

【まとめ】
不妊治療における患者取り違えは、当該カップルだけでなく生まれてくる児にまで被害が及び絶対に避けなければならない。各施設の規模に応じたチェックシステムの構築は必須重要事項であると考えられる。
 

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