英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第57回日本生殖医学会学術講演会・総会

  • 当院で実施している胚培養士外来について
  • 平成24年11月8日(木)、9日(金) 長崎ブリックホール
  • 第57回日本生殖医学会学術講演会・総会
  • 古橋孝祐・緒方洋美・片田雄也・角本知世・十倉陽子・山田聡・緒方誠司・水澤友利・


    松本由紀子・岡本恵理・苔口昭次・塩谷雅英

【発表の概要】

 

【目的】

患者に配偶子及び受精卵の情報を提供することは極めて重要である一方で、配偶子及び受精卵を扱う胚培養士が直接患者に説明する機会は少ない。当院では2011年6月に胚培養士が直接患者に説明する場として培養士外来を開設した。今回、当院の胚培養士外来の現状を考察したので報告する。
 

【方法】

検討①2011年10月~2012年5月に胚培養士外来を訪れた171人の患者を対象とし、A:患者の内訳、B:妻の年齢・採卵回数・培養士外来受診回数、C:所要時間、D:具体的な質問内容について集計した。検討②2012年4月~5月に胚培養士外来を受診した21人の患者を対象に外来後にアンケートを実施した。
【結果】検討① A:患者の内訳は、妻のみ50.4%、夫婦48.7%、夫のみ0.9%であった。B:妻の平均年齢は37.8±4.8歳、平均採卵回数は3.2±5.1回、平均胚培養士外来受診回数は1.1±0.4回であった。C:平均所要時間は42.4±18.6分であった。D:具体的な質問内容は、受精卵の状態についてが最も多く次に今後の治療についてなどがあった。
検討②アンケートの回収率は87.5%であった。アンケートに対する回答は、A:外来受診後の感想については、とても良かった66.7%、まぁまぁ良かった33.3%であった。B:胚培養士の説明については、とてもよく分かった71.4%、まぁまぁ良く分かった28.6%であった。C:胚培養士の対応については、非常に丁寧だった95.2%、まぁまぁ丁寧だった4.8%であった。
 

【考察】

今回外来後に実施したアンケートではいずれの質問に対しても高評価であったことから、胚培養士が直接患者に情報提供をする機会を設けることは、患者にとって治療の一助となることが考えられた。また、胚培養士にとっても直接患者に接することにより患者の気持ちも理解できモチベーションの向上にも繋がるものと考えられた。
 

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