英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第59回 日本生殖医学会学術講演会

  • 卵子提供に関する妊婦・褥婦の意識について
  • 平成26年12月4日~5日 京王プラザホテル
  • 第59回 日本生殖医学会学術講演会
  • 藤井美喜、豊和美、庵前美智子、横田梨恵、緒方洋美、水澤友利、苔口昭次、塩谷雅英


    英ウィメンズクリニック

【目的】
卵子提供に関しては、治療中である不妊患者のアンケート調査はみられるが、それ以外のアンケートは少ない。そのため、産婦人科を受診した妊婦・褥婦の意見はどうか知るためにアンケートを実施した。

【方法】
2014年4月~5月に産婦人科を有する病院にアンケートを依頼した。対象は妊婦・褥婦、無記名とし、107名から回収を得た。

【結果】
平均年齢は30.5歳、出産経験あり40.2%、不妊治療経験あり23.4%であった。「卵子提供について知っているか」という問いに対し、「知っている」70%、「知らない」30%であり、情報源として最も多かったのが「テレビ」で、「医療従事者」からはいなかった。「卵子提供について日本で積極的に認められるべきか」という問いに対し、「認めるべきである」67%と最も多く、その理由としては「選択肢を広げてもいいと思う」「子供が欲しい人の希望になる」「自己責任で選択する自由があるべき」という意見が多かった。「認めるべきでない」12%の理由で最も多かったのは「子供との関係の難しさ」「他人の卵子を使用することに抵抗がある」「法整備が整っていない」であった。【考察】卵子提供の認知度については、70%の人が「知っている」と返答していたものの、30%の人が「知らない」と返答しており、「知らない」と返答した人の中でも不妊治療経験者がいたことから、法制化を考える上ではさらなる認知が必要である。卵子提供を「認めるべきである」と67%みられ、昨年当院で不妊治療患者にアンケートを実施した69%と変わらなかった。しかし、「子供との関係の難しさ」を危惧する意見もみられたことから、「生まれてくる子供の幸せ」を常に考え卵子提供を選択することが必要である。

 

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