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移植直後に新型コロナウイルスに感染したが 臨床妊娠に至った1症例 A case of clinical pregnant patient by ART after suffered from covid-19

  • 日本IVF 学会雑誌
  • 2022年6月22日
  • 移植直後に新型コロナウイルスに感染したが 臨床妊娠に至った1症例 A case of clinical pregnant patient by ART after suffered from covid-19
  • 山田 聡,江夏 宜シェン,水澤 友利,江夏 徳寿,苔口 昭次,塩谷 雅英

要旨

新型コロナ感染症は2020年1月に本邦で第一例が確認以来急速に拡大し,現在でも第6 波の
オミクロン株の流行はまだ終息していない.そのような中,難治性不妊を治療中の患者がホルモン補充周
期移植直後に新型コロナウイルスに感染したが,臨床妊娠に至った症例を経験した.症例は40 歳で,初期
胚移植後4 日目に38 度台の発熱が1 日だけ認められたが症状は軽微であった.発症後10日目(解熱後9
日目)で受診となったが,新型コロナウイルス感染症の再燃はなかった.妊娠5 週1 日,胎嚢を経腟エコー
下に確認し妊娠8 週に胎児心拍を認め卒院した.妊娠13週の胎児初期精密検査では胎児発育も良好で明
らかな胎児奇形は認めなかった.

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