診療・治療
子宮内腔癒着に対する子宮鏡下癒着剥離術は広く行われており、近年では日帰り手術で行う施設も増えてきている。
当院では日帰り手術として2009年から現在まで45例の子宮鏡下癒着剥離を行っており、今回その治療成績を報告する。
対象45症例の年齢中央値は38歳で25例が出産後(うち14例が帝王切開後)、10例が流産手術後だった。
手術時間の中央値は16分で輸血や入院を要する合併症は認めなかった。
術後胚移植を行った症例は40症例(93周期)あり31症例(77.5%)が妊娠、25例(62.5%)が出産もしくは妊娠継続であった。
本検討の結果より子宮鏡下癒着剥離は日帰りで安全に施行でき、術後の妊娠、出産率も通常の胚移植の成績と比べて遜色ないと考えられた。