英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

COVID-19感染拡大の影響により不妊治療後の妊婦へのWEB妊娠初期セミナーを実施して

  • 第19回日本生殖心理学会学術集会
  • 2022年2月27日 エルガーラ大ホール
  • COVID-19感染拡大の影響により不妊治療後の妊婦へのWEB妊娠初期セミナーを実施して
  • 藤井美喜 中堀由希、苔口昭次、塩谷雅英

【目的】当クリニックでは,妊婦の不安を軽減するために2009年から妊娠初期セミナーを開催してきた。しかし,COVID-19感染拡大の影響により2020年3月にセミナーを一時休止し,7月からWebにて再開した。そこで,Web妊娠初期セミナーを受講した妊婦の反応を報告する。

 

【方法】 2020年9月~2021年11月に計15回参加者121名に,Web妊娠セミナー終了後に主旨を説明し,「セミナーの評価」や「セミナーの感想」などアンケートを登録メールにて送信した。無記名にてアンケートをWebにて返信してもらった。返信者名は匿名になるように設定した。

 

【結果】アンケート回収数は71名(回収率58.7%)であった。年齢は平均35.1歳,妊娠週数は平均7.3週であった。Web妊娠初期セミナーについて「大変よかった」62.0%,「ややよかった」35.2%で,「ややよくなかった」2.8%,「よくなかった」と返答した人はいなかった。「今回のセミナー受けて不安が軽減したか」という問いに対し,「そのとおりである」と返答した人が95.8%みられた。1回あたりのセミナー参加数(前後15回)は,Web前平均8.7人に対し,Web後は8.1人であった。セミナーの感想は,「コロナ禍でほとんど家におり,誰にも質問できなかったので,直接質問を聞き,すぐに回答をいただけたので安心できました」であった。開催については,「体調が少ししんどくても自宅から参加できるのでよかったです」と感想があったが,「カメラを準備していなかった」「音声が聞き取れないところがあった」との意見があった。

 

【考察】Webセミナーについて「よかった」90%以上肯定的な意見がみられた。また,セミナーの参加により不安が軽減していた。Webなので自宅から参加できるというメリットがあるが,参加者にカメラ機能がない場合には一緒に体操ができないなどのデメリットがみられた。今後、実演とWebでのセミナーの両方での実施を考えていきたい。

 

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