英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第8回 男性側に原因のある不妊症2 (2005年5月)

今回は男性に原因がある男性不妊症の治療についてお話します。精子の異常が軽い場合には、漢方薬やビタミン剤、サプリメントなどで精子の状態改善を試みま す。また精液を遠心分離して丈夫な精子だけを集め、子宮の奥に注入する方法も効果的です。これを人工授精と言います。人工授精という名前に抵抗を感じる方 もありますが、妊娠の成立過程そのものは全くの自然です。精子の異常が重い場合には、人工授精での妊娠はあまり期待できません。このような場合には、体外 受精や顕微授精が有効です。顕微授精では、1個の精子を直接卵子の中に注入し、受精を促しますので、精子が1個でも見つかれば妊娠可能となりました。男性 不妊の治療方法は画期的に進歩しており、現在では精液の中に全く精子が見つからない無精子症でも、精巣から直接精子をとりだして治療することで充分に妊娠 可能となっています。現代では男性不妊の殆どは克服されています。当院では専門医による男性不妊症専門外来を定期的に(土・日)開設していますので、精密 検査をご希望の患者さまはこちらをお勧めします。

執筆:院長 塩谷 雅英

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