英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

理事長コラム

はなぶさコラムス

当院理事長 塩谷雅英が毎日の診療の中、見えてきたこと、皆様に是非お伝えしたいことなどをつづったコラムです。

第7回 習慣性流産(不育症)について (2005年2月)

今回は、妊娠は成立するものの流早産を繰り返す習慣流産(不育症)についてお話します。続けて2回の妊娠で流産することを反復流産といい、続けて3回以上の 妊娠が流産となる場合には習慣流産といいます。原因は様々ですが、ホルモン異常、抗リン脂質抗体症候群、同種免疫異常、子宮の異常、感染症(ウイルスな ど)、夫婦の染色体異常などがあります。流産は決して稀ではありません。超音波検査で妊娠とわかる5週目以降の流産率は15%前後と報告されています。そ して、3回以上の妊娠で連続して流産する女性も決して稀ではなく、出産年齢の女性の100人に1~2人と考えられています。しかし、3回以上の流産の経験 がある女性が次の妊娠でも流産する危険性は約50%と報告されています。このことから、流産を繰り返す場合にはその原因を調べ、治療をしておくと良いで しょう。その一方で、たとえ、3回以上の流産の経験がある女性でも、次の妊娠で元気な赤ちゃんを出産できる可能性は約50%もあるということです。これ は、決して悲観的に考える必要の無いことを示している数字だと思います。

執筆:院長 塩谷 雅英

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