英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第63回 日本生殖医学会(web開催)

  • 二種類の培養器における培養成績の検討
  • 2018年9月6日(木)~9月7日(金) 旭川市民文化会館、星野リゾートOMO7旭川
  • 第63回 日本生殖医学会(web開催)
  • 向井美紗、魚住卓也、山上一樹、古橋孝祐、辻優大、岩﨑利郎、伊藤宏一、水澤友利、

    松本由紀子、苔口昭次、塩谷雅英

【方法】

検討①:2017年4月から7月に当院で採卵を行い、受精判定時に2PNが4個以上得られた73症例(2PN=533個)を 検討対象とした。得られた2PN胚は、M群およびD群の培養器にランダムに分配し、分割率、分割期良好胚率、 胚盤胞発生率、良好胚盤胞率の比較を行った。
検討②:2群の培養液の浸透圧を、蒸気圧法測定器にて培養開始0日目から4日目まで経日的に計測した。なお、 本検討では培養開始2日目に培養液を交換したため、検討②は培養開始2日目から6日目の期間に該当した。

【結果】

検討①:M群(2PN=268個)とD群(2PN=265個)の間に分割率(96.3% vs 98.1%)、分割期良好胚(50.4% vs 49.6%)、継続培養胚あたりの胚盤胞発生率(55.1% vs 57.2%)および胚盤胞当たりの良好胚盤胞率(48.2% vs 52.9%)の差はなかった。
検討②:M群の浸透圧は計測開始日から4日目まで、それぞれ261.0、257.2、260.5、265.7、257.3mmol/kg、D群ではそれぞれ270.8、262.3、265.0、277.7、281.5mmol/kgであった。

【考察】

M群に比べてD群では浸透圧が緩やかに上昇したが、培養成績に影響しなかった。これらの結果から、胚培養に おいて無加湿型培養器は浸透圧を上昇させるものの加湿型培養器と有用性に差がないことが示唆された。

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