英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第33回 日本受精着床学会総会・学術講演会

  • Time-lapse観察システムにおける2種類の培養液が培養・妊娠成績に与える影響
  • 2015年11月26日(木)~27日(金) TFTホール(東京都)
  • 第33回 日本受精着床学会総会・学術講演会
  • 波多野佳苗、緒方洋美、岩崎利郎、角本知世、片田雄也、佐東春香、阿部礼奈、<br />堤由香理、松本由紀子、苔口昭次、塩谷雅英

【目的】

Time-lapse観察システム(以下Time-lapse)では、観察のために胚を培養庫外に取り出す必要がなく、しかもSingle Step Mediumを使用することでさらに胚を培養庫外に取り出す回数を減らす事ができる。そこで、今回我々は2種類のSingle Step Medium(LifeGlobal社のGlobalMedium+10%HSA;以下GLとVitrolife社のG-TL;以下TL)の培養成績を、2種類のTime-lapseすなわちVitrolife社のEmbryoScope®(以下ES)とPrimovision(以下PV)を用いそれぞれ比較検討したので報告する。

【方法】

2013年9月~2015年6月において、年齢30~40歳かつ当院採卵初回で、IVFおよびICSI施行卵数が4個以上の166症例909個の胚を検討対象とした。培養方法は、Day1までは両群とも同じmediumを用い、Day1以降GLとTLにランダムにわけて培養をした。検討項目は、胚盤胞発生率、良好胚盤胞発生率および凍結融解単一胚盤胞移植における臨床妊娠率とした。

【結果】

GLとTLでIVFとICSIともに平均年齢に差は認めなかった。IVFは、GLとTLでそれぞれ胚盤胞発生率、68.4%、58.7%、良好胚盤胞発生率、46.9%、48.1%となり、ICSIではそれぞれ胚盤胞発生率、41.4%、45.8%、良好胚盤胞発生率、29.2%、36.4%であった。IVFおよびICSI両者合わせた臨床妊娠率は、GLとTLでそれぞれ51.8%、60.6%であった。ESでは、培養成績および臨床妊娠率にGLとTLで差を認めなかった。PVでの検討でも、胚盤胞発生率、良好胚盤胞発生率および臨床妊娠率に差をGLとTLで認めなかった。

【結論】

本検討に用いた2種類の培養液は、培養成績および臨床妊娠率に差を認めなかった。今後、更に症例を増やし検討を続けていきたい。

 

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