英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

研究開発・学会発表

診療・治療

第79回兵庫県産科婦人科学会

  • 当院におけるTesticular sperm extraction (TESE) - intracytoplasmic sperm injection (ICSI)症例の検討
  • 平成17年7月17日 (社)兵庫県農業会館(神戸市)
  • 第79回兵庫県産科婦人科学会
  • 英ウイメンズクリニック、三聖病院泌尿器科*、帝京大学医学部泌尿器科**、神戸大学医学部泌尿器科*** 、徳江 繭子、苔口 昭次、泉 陽子、橋本 洋美、吉村 由香理、坪内 美紀、笠原 優子、江口 素子、小森 江利子、渡部 純江、松永 雅美、姫野 清子、後藤 栄、塩谷 雅英、岡本 恭行*、岡田 弘**、藤澤 正人***

【発表の概要】

【目的】無精子症例であっても精巣より精子回収が可能であることがあり、ICSIを実施することで挙児が可能となっている。今回、過去4年間に当院で施行したTESE症例について検討した。

【方法】対象は夫が無精子症および重症乏精子症、重症精子無力症と診断されTESEを施行した84組である。TESEによって採取した精巣組織は、ミンス後凍結保存し将来の治療に備えた。

【成績】精巣組織内に精子を確認できたのは52例(61.9%)であり、その後TESE-ICSIにより30例(57.7%)に妊娠成立を得た。胚移植あたりの妊娠率は27.3%(27/99)であった。また、凍結保存した胚の移植あたり妊娠率は27.8%(5/18)であった。

【結論】TESEにより高い確率で精巣内に精子を確認できた。TESE-ICSIの症例あたりの妊娠率は57.7%であり、TESE-ICSIは無精子症患者の治療として有効であることが確認された。

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