診療・治療
【目的】2022年3月から卵巣機能の改善や卵の質の向上に向けてPRP卵巣注入を開始した。PRP卵巣注入治療に対する患者の意識を明確にし、患者が効果的に治療を受けれることを目的にアンケートを実施した。【方法】 2022年3月~2024年3月に初回PRP卵巣注入治療を受けた患者に対して、治療当日にアンケートをお渡しし、アンケートBOXにて回収した。注入時の痛みはFace Rating Scale(FRS)スコアを用いて評価した。【結果】PRP卵巣注入治療を受けた患者45名の年齢は40.7(±4.3)歳、不妊治療期間3.8(±2.9)年、採卵回数7.9(±8.0)回、移植回数1.4(±2.1)回、治療当日のAMHは0.4(±1.0)ng/mlであった。アンケート回収は19名であった(回収率42.9%)。PRP卵巣注入治療を受けた理由は、「卵を多く成長させたい」が最も多く、次は「卵の質の向上」であった。治療の情報源は「医師」57.8%が最も多く、次に「インターネット」15.8%であった。注入時の痛みは、「痛みなし」0%、「ほんの少し痛い」31.6%、「少し痛い」42.1%、「もっと痛い」21.1%、「かなり痛い」5.2%、「最大の痛み」0%と軽度痛みを感じた人が多かった。治療に望むことは、「卵が成長して欲しい」「妊娠率や出産率の向上」「費用の改善」などの意見がみられた。パンフレットの内容については78.9%の人が「わかりやすい」と返答していたが、「効果の持続性」「どこまで効果があるのか」を知りたいという意見があった。「治療の流れ」の説明に対しては84.2%の人が「わかりやすい」と返答していたが、「治療後のタイムスケジュール」を知りたいという意見があった。【考察】PRP卵巣注入時の患者は、卵の成長や質の向上に対する切実な思いがみられた。その思いを理解して、ケアに関わることが大切である。また、PRP卵巣注入の痛みは軽度みられた。注入時には付き添い、声かけやタッチングなどから痛みの軽減に努めたい。また、治療に対する効果について知りたいという意見がみられた。今後データを積み重ねていくことで有効性をお伝えできるようにしていきたい。