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研究開発・学会発表

診療・治療

ペンタイプ注射剤の自己注射を適切に行うために必要な患者指導について

  • 不妊IVF学会、ホテルコレクティブ
  • 2025 年10 月11 日 、ホテルコレクティブ
  • ペンタイプ注射剤の自己注射を適切に行うために必要な患者指導について

Ⅰ.緒言、2022年の不妊治療保険適用後,ペンタイプの注射剤が多く使用される傾向になっている。自己注射を在宅でスムーズに実施するために,ペンタイプ注射剤中心の自己注射教室に指導内容を変更した。今後の指導に活かすために,現在の方法で実際に不安なく適切に患者が注射を実施できているか確認することを目的とした。Ⅱ.方法 2025年2月~6月にART実施患者で初めてペンタイプの注射剤を使用する患者に,注射開始時に自己注射教室の感想,注射の難易度やトラブルの有無などのアンケートを行った。無記名にて実施し,参加の拒否や同意の中止により不利益を生じないことを説明し,採卵日以降に回収した。院内の倫理委員会で審査を受けた。Ⅲ. 結果 140名配布し,88名回収した(回収率62.7%)。平均年齢は35.1歳,有職者は69名(78.4%)。「自己注射教室の受講が役立った」と返答した人は90.9%であり,「実物を見て触れて理解できた」「実際自分で打って恐怖心が薄れた」などの意見がみられた。自己注射の手順について「難しくなかった」と85.2%が返答していた。自己注射の手順で「難しかった」14.8%と返答した人の内容で最も多かったのが,「投与0になるまで注入ボタンを押す」,次に「注射後指示された時間待って針を引き抜く」であった。注射準備から終了に要した時間は平均4.3分で,夜18~24時に自己注射を実施した方が75.0%と最も多かった。注射実施のトラブルがあった人は10.2%であり,「針が曲がった」「内出血した」などの内容であった。初回ペン使用時の看護師の見守りが「必要である」54.5%,「どちらともいえない」21.6%,「必要ない」23.9%であり,「見守ってもらった方が安心」「一緒にやってもらって自信がついた」と返答した人がいる反面,「説明書で十分足りる」と返答した人もいた。「不安なく自己注射ができたか」の問いに対して,92.0%が「そうである」と返答していた。自己注射で工夫した点は,「夫に一連の作業を見てもらい,確認しながら打ちました」など夫が参加された例も多くみられた自己注射教室を受講が役立ったと返答しており,不安の軽減につながていた。約8割の人が手順は難しくなかったと返答しており,教室や希望時初回ペン使用時の看護師の注射見守りより,一連の流れを理解できていた。Ⅴ.今後の課題

注射の手順が難しいと返答された「注入ボタンの押し方」「針の抜き方」について,今後重点的に指導していきたい。

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