英ウィメンズクリニック

HANABUSA WOMEN'S CLINIC

漢方・ヨガ・アロマの部屋

はなぶさコラムス

不妊体質の改善の方法の中でも漢方・ヨガ・アロマについて取り上げていくコラムです。 体質改善ページの詳細はこちら

第16回 快感ホルモンについて(2006年6月)

アロマセラピーで使う植物の香りや心地良いマッサージの刺激は脳へと伝わり、脳内ホルモンの分泌を促進していきます。脳内ホルモンは現在百十種類のホルモ ンが発見されていますが、そのうち二十種類が人間に快感をもたらすそうです。 今回は、特に「心を安定するホルモン」について触れながら、心と身体の繋がりをお話ししてみようと思います。

以前一世を風靡した、春山茂雄著「脳内革命」という本をご存知でしょうか?

この本の中で、「人間の身体を健康体に戻す改善例には共通する秘密が一つある。それは人間の脳から分泌される「脳内モルヒネ」というモルヒネに似たホルモンをどんどん分泌させる事だ」と言っています。
 
「脳内モルヒネ」は「快感ホルモン」とも呼ばれ、人の気分をよくさせるだけでなく、老化を防止し自然治癒力を高める優れた薬理効果があって、脳だけでなく 身体全体すべてを好転させる力があるそうです。 つまり、私たちはどんな薬もかなわない優秀な薬を自分の力で作り出すことができるので、それを徹底的に利用すれば良いと言うのです。

人間は怒ったり強いストレスを感じると、脳からノルアドレナリンというホルモンの一種が分泌されますが、何故かこれには物凄い毒性があり、自然界にある毒物では蛇毒に次ぐ毒性を持っていると言われ、老化や病気に関係してしまうのだそうです。

これに対して、βエンドルフィンという、脳内モルヒネとして一番効力がある最強の快感ホルモンと呼ばれる物質があります。 この両者には「嫌だな~」と思うと毒性のあるノルアドレナリンが分泌され、逆に「いいな~」と思うとβエンドルフィンが出るという奇妙な相関関係があることが判明したそうです。

快感ホルモンを分泌する条件は、物事を肯定的にとらえプラス発想で楽しく生きる事、そうすれば快感ホルモンがいつも脳から出て老化や病気をやっつけ、人生 を楽しく生きてゆけるそうです・・・とは言っても辛い時にいつも前向きでいるのは難しい事ですよね。 脳波から見ると、快感ホルモンの出ている時は必ずα 波の状態でリラックスが絶対条件となるそうです。 アロマセラピーの香りやタッチの効果はリラックス状態を作り、それによって快感ホルモンが分泌されることが大脳生理学の先生によって実証されています。つまりアロマセラピーのリラックス効果はプラスの思考を生み出すとても良い方法だということです。 そし て、こんな快感ホルモンが自在に分泌できるようになれば、きっと人生の色合いもずいぶん変わってきますよね。落ち込んだら、ひとりで抱えずに是非相談して ください。きっと良い方法が見つかりますよ。

*執筆*
アロマケアルーム「ナチュラルフローラ」
AHCP認定アロマセラピスト
JPAS認定プロフェッショナルアロマセラピスト
末永 喜子

 

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